八百万の神様たち

家屋、門、トイレ、物置など家に住んでいる神様たち☆

花子ちゃん
花子ちゃん
さぁ、年末の大掃除、と我が家を見渡しただけでもたくさんの神様がいます。家屋、門、トイレ、物置…。
日本人があらゆるものに神様を感じ、ともに過ごしてきた証です。

家に住んでいる神様たち


屋敷神

私たちの家そのものを守ってくれる神様を「屋敷神」といいます。その名の通り屋敷の片隅やすぐそばの土地に祠などを建ててお祀りする神様で、全国で人気の稲荷神や八幡神、山の神様などをお迎えしたり、ご先祖様を屋敷神としたりすることもあります。

家の神様というと、岩手県を中心に、東北地方では座敷わらしが有名です。
座敷わらしは幼い子供で、赤ら顔におかっぱ頭。座敷わらしがいる家は栄えますが、いなくなってしまうと没落するといわれています。妖怪とされることが多くのですが、もともとは家の神様の一種だったのです。

門の神様

家の入口である門や玄関の神様はアメノイワトワケです。アマテラスが籠った天(アメ)の石屋(イワヤ)の戸が神様となって、石屋の戸を開くのを手伝ったといわれていて、アマテラスの孫のホノニニギが地上に降りてくるときに、御門の神として、宮中の門を守るために一緒にやって来ました。私たちの家にも悪いものが入らないように、守ってくれています。

トイレの神様

ヒット曲になったトイレの神様は「便所神」や「厠神(カワヤガミ)」などと呼びます。
土の神様でのハニヤマヒメと雨や水の神様のミツハノメがトイレの神様だといわれていて、紙で作った男女の人形をご神体としてお祀りする地域もあります。

トイレの神様は出産に立ち会うので、トイレをちゃんと掃除して清潔にしておくと、お産が軽くなるそうで、そこから「お産を控えた妊婦がトイレを頑張ると顔の美しい子が生まれる」という信仰が生まれました。赤ちゃんが生まれると「雪隠(セッチン=トイレのこと)参り」といって、トイレの神様にお礼をする風習もあります。

納戸(ナンド)の神様

納戸(ナンド)というと物置というイメージがありますが、昔はただ使わないものをしまうだけの場所ではありませんでした。農家では収穫物を保管する場所になりますし、寝室して使うこともありました。家で出産をしていた頃は、お産の場にもなっていたそうです。

このように多くの用途がある納戸には納戸神がいます。
恵比須や大黒天を納戸神として祀ることが多いのですが、田の神様やお産の神様、婦人病の神様が納戸神になっている地域もあります。

一家の主婦が納戸神をお祀りすることが多かったので、女性の守り神となったようです。いつも奥まった場所にいるせいか、恥ずかしがり屋の神様で、暗い所が大好きです^^

かまどの神様

台所など火を使う所にいる神様は、かまど神です。煮炊きに使うために必要なかまどの火はとても神聖で大事なもの。その火を守るかまど神のために、かまどの近くに神棚を造り、お神札などを置いて祀ってきました。

東北地方には、かまどの近くに口を突き出した醜い男の面をかける風習があります。「火男」=「ヒオトコ」はつまりヒョットコ。口を突き出した独特の顔つきで知られていますよね。この顔は、火の勢いを盛んにするために息を吹き込んでいる表情に由来します。かまどは煮炊きをする所ですからヒョットコは食事に関わる農業の神様でもあります。

家の中の神様を整える


大掃除

1年間暮らしてきた我が家の汚れをスッキリとキレイに落とす大掃除。普段は手の回らない場所まで掃除することで、家の中の神様たちも居心地が良くなります。

大掃除はもともと、旧暦12月13日に行っていた「煤払い(ススバライ)」が起源です。神棚や仏壇の汚れを払い、竹竿の先にワラをくくりつけた「煤梵天(ススボンテン)」という特別な道具で、天井やいろりといった場所を掃き清めました。

江戸時代になると幕府が「煤納めの日」と定め、江戸城内や江戸市中で一斉に掃除が行われるようになり、新暦が生活の中心となってからも12月13日に煤払いをする習慣が受け継がれ、大きな寺社で行われる煤払いの風景は年末年始の風物詩です。しかし、13日から正月までは日があるため、次第に一般家庭の煤払い=大掃除は年末に行うようになりました。

この日を境に正月支度をはじめるため、煤払いは「正月事始め」とも呼ばれていて、新年を連れて来てくれる年神様を迎える準備をはじめる大事な行事です。

神棚の汚れを払う

神棚には、神宮大麻をはじめとするお神札が祀られています。神棚に住む神様も、私たちの暮らしを見守ってくれる大切な「家の中の神様」です。
大掃除にあたっては1年間、無事に見守っていただいた感謝を込めながら神棚を拭き清め、お供えを入れ神具類もキレイに洗います。しめ縄や榊(サカキ)も新しくすると神様も喜んでくれます^^