八百万の神様たち

新しい1年を迎えるために!! 罪や穢れをサッパリと流してくれる神々の登場です☆

花子ちゃん
花子ちゃん
新しい1年を迎えるためには、身も心もキレイにしなくてはなりません。罪や穢れをサッパリと流してくれる神様たちの出番です。

1年分のお祓い 祓戸大神

日々の暮らしのなかで私たちが知らず知らずのうちに犯してしまう罪や、垢のように積み重なっていく穢れ…。それらをスッキリと取り去ってくれる神様が祓戸大神(ハラエドノオオカミ)です。

「祓戸」とは、祓う場所のことで、「祓戸で行われる祓いを司る神様」という意味です。セオリツヒメ、ハヤアキツヒメ、イブキドヌシ、ハヤサスラヒメを併せて「祓戸大神」と呼びますが、この神々は、それぞれに役割があります。

セオリツヒメは、川の瀬にいて私たちの罪や穢れを川に流し、ハヤアキツヒメはそれを水と一緒に飲み込みます。女神が飲んだあとで、さらにそれをイブキドヌシが地下の世界に吹き払い、最後にはハヤサスラヒメがさすらいながら消滅させてくれます。

祓戸大神には、さらに住吉大社(大阪府大阪市)の神様(ウワツツノオ・ナカツツノオ・ソコツツノオ)が加えられることもあります。

黄泉の国から帰ってきたイザナキが、身を清めるために禊(ミソギ)をしたときに生まれた神様です。禊によって誕生したということで、「禊祓の神様」となりました。

住吉大社の境内には「住吉反橋」と呼ばれる立派な朱塗りの太鼓橋があり、この橋は渡るだけで罪や穢れが祓われるというありがたい橋で、淀君が奉納したと伝えられています。

清めの神様と年を越す


年越しの祓(ハラエ)

大晦日は、1年が去り、新しい年がやって来る日ですが、新年を連れてくる年神様を迎える準備を終える日でもあります。

新年と年神様に失礼がないように、我が家を大掃除したように私たちの心身もキレイにしなくてはいけません。そのため、犯してしまった罪や積み重なった穢れを祓う年中行事を受け継いでできました。祓戸大神の力によって心身を清める「年越しの祓(ハラエ)」です。

年越しの祓は多くの神社が行います。参拝者は罪穢れを人間の形に切り抜かれた神や木にうつして納めます。神職の唱える、祓戸大神が罪穢れを清浄にするさまを述べた祝詞「大祓詞(オオハラエコトバ)」が、私たちを清めてくれるのです。

無事に罪穢れを祓っていただいたあとは、いよいよ年越し。大晦日の夜を迎えます。ちなみに「晦日」は本来「三十日」と書きあらわす、月の最後の日を指すことば。そのため、1年の最終日となる12月31日に「大」が付けられるようになりました。

除夜(ジョヤ)

大晦日の夜は「ジョヤ」です。 旧年を除く夜ということで、除夜と書きますかつては、年神様を迎えるためにひと晩中起きているがならわしで早く寝てしまうと白髪が増える、シワが多くなるといわれていました。

また、むかしは地域の神社に大晦日から元旦にかけて籠り、慎み深く新年を迎える「年籠り」という風習があり、大晦日の深夜から参拝に出かけるのはこの風習の名残です。

年越しそば

大晦日にかかせない食べ物といえば、年越しそばです。除夜に家族が揃ってそばを食べる風習は、江戸時代中期に広まりました。

なぜ年越しそばを食べるようになったのか、由来には諸説あります。細く長い形に長寿を願ったとする説、切れやすいそばに旧年中の悪縁や苦労が切れることを託したとする説、金箔を延ばす台をそば粉でぬぐうとよく延びることにあやかり、金運アップを願ったとする説。人々が1杯のそばに新年への期待と希望をたっぷりと混ぜて食べていたことがよくわかります。また、当時の人々は、そばに内蔵の汚れを取る働きがあると信じていて、年越しそばで体の中まで清めて、新年を迎えようと願っていたのです。